未経験・無資格でネイリストになる方法

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ネイリストになるために必要な資格

大前提としてお伝えしたいのはネイリストになる為に必ず必要な資格は一つもありません。日本の法律ではネイリストは国家資格ではありません。全て民間の資格です。持っていたらそれはそれでカッコいいですし、技術の証明にもなります。持っているネイリストと持っていないネイリストには大きな差がありますが、極論は、お客様さえ付けば、ネイルのお仕事は成り立つという事は踏まえて今後自分がネイリストになる為に資格が必要かどうか考えていく必要があります。まずは一般的なネイル資格がどのようなものか確認しておきましょう。

ネイリスト技能検定

日本で最も有名で尚且つ、お客様にも示しがつくのがこの資格と言えましょう。ネイリスト技能検定は下から3級、2級、1級と三つの段階で資格があります。直近の検定の合格実績、2020年の1月実施があった冬季の回では、3級は93.2%、2級は48.8%の実績です。昔はこれよりも20%前後合格率は低かったので近年ではそんなに取得が難しく無くなってきております。最近の結果をみて驚きましたが、1級も50%超えてきておりました。 今受ける人はとってもラッキーですね!!少し頑張ると合格は見えてくる数字かと思います。外部リンク:ネイリスト技能検定試験センターホームページ

試験の受験費用は6,800円から12,500円となっております。3級と2級の合格率の数字はそんなに難しくない数字となってきた事を考えると、お金や時間に余裕があるネイリストさんは取得を目指してもいいかもしれません。

参考に一番最新のものも記載しておきます。
昔は1級の合格率は20%台だったと聞きます、私が受けたときは30%台前半でした。2級も30%台後半でした。
最近はJNECのページにも年単位の合格率は掲載されなくなってしまいました。どんどん合格率が上がっているのがバレちゃうからですかね(笑)
今後は昔のようにすごいネイリストの憧れの資格という立ち位置では無くなって来るのかなと思います。
持ってればそれはそれでかっこいいですが、必ず必要な資格では無いですね。
就職する場合は、まだまだ資格を持っている人を採用したいと考える経営者さんは多いと思います。求人票には2級以上が条件になっていることも珍しくないです。(雇う側からすると、資格の勉強を受かるまでやり切った人というだけで見え方が違います。それなりに練習量が必要な資格ですので)

ジェルネイル技能検定

ジェルネイル技能検定は先のネイリスト検定より後発の検定ですが近年では、お客様から見ても持ってるネイリストは信用度が高いと思われるようになってきました。ジェルネイル技能検定は下から初級、中級、上級と三つの段階で資格があります。試験の受験費用は9,000円から15000円となっております。合格実績についてはこの検定は受援方法の入り口が2つありまして正確には公表されておりません。一つ目の受験方法は先のネイル技能検定と一緒で検定協会でのオフィシャルに開催されている試験に参加して受験する方法。こちらは年2回開催があります。もう一つはJNA認定校で開催されている試験を受験する方法です。こちらは毎月開催している認定校もあります。この2つの受験方法は難易度が大きく異なることが多いです。取ろうとお考えの場合は、JNA認定校での受験はほとんど受かるというサロンもあるようですのでこの辺は情報をしっかり集めながら確実に受かる場所で受験するのがおススメです!外部リンク:ジェルネイル技能検定について

ネイリスト衛生管理士

この資格はハードルの低い資格です。基礎的な授業を受けて簡単なテストを受けると合格できるものになります。おそらくテスト問題を未解答で提出したり、欠席などしなければ全ての受験者が合格できるものになります。内容はJNAのホームページからの抜粋ですが下記の内容になります。

「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」を普及し、サロン従事者への啓発活動を通じて、国民の健康を守る安全で安心なネイルサービスの普及と公衆衛生の向上に資することを目的として、ネイルサロンの衛生管理に関する知識を習得した方に「ネイルサロン衛生管理士」資格を付与する制度です。2019年12月末日で「ネイルサロン衛生管理士」資格取得者数は、72,067名となりました。

ネイルサロンの衛生管理について知識がある証明になるという資格ですですね。
実際私も持っているんですが、お客様にこの資格を持っているか一度も聞かれたことは無いです。
なので、あくまでも自己満足の資格かなと思います。実際に衛生管理の知識はしっかりと身に付くので
安全にサロンを運営したいと思う場合は受けて頂き、自分自身のお守り代わりに持っておくのがいいのかなと思います。

ネイリスト本部認定講師

こちらはネイリストの中でも最も位の高い資格と言えるでしょう。合格率も20%を切るものでとても難しいといいます。外部リンク:JNA本部認定講師
ただこの資格の試験は維持するのにもお金が必要だったり、(JNECの会員になる必要があり毎年会費がかかります)さらにネイル検定の試験官をほとんどの報酬無しで毎年行う必要があるようです。技術テストの内容もフレンチスカルプです。間違いなく生きている中でお客様からこのデザインのオーダーが入ることはほとんどのサロンで無いと思います。なので、本部認定講師になってやりたいことがある場合は目指してもいいと思いますが、ほとんどの方にとって苦労した分見返りがある資格とは言えないと思います。
もちろんネイルスクールを運営したいと思う場合は信頼度が上がる資格と言えますが、現在はサロンワークを優先して学びたいと思っている方も多いので、この資格を持っているからこそすごく収入が上がるというわけでもないです。
実際に私はネイリストの派遣会社のボランティア活動で頻繁にお仕事紹介してほしいネイリストさんと面談させていただきます。そこには認定講師を所持しているネイリストさんもたくさん面談依頼が来ます。
なので、この資格を持っていたとしてもめちゃくちゃお客様を集客できる!なんてことは無いんだと思います。

ビジネスとしての考えるネイリストの資格取得の優位性

お金もかけて、時間もかけてネイリストの資格を取得する必要が本当にあるのかという意見がありますが、それは人によるところが大きいと思います。有名なネイリストの先生でも検定を持っていない人もいますし、1級や上級を持っていても、もうネイルの仕事に就いていない元ネイリストもたくさんいます。自分がどんなネイリストを目指したいか。よく考えて受験を考えるのがいいかと思います。

稼げるネイリストとただのネイリスト

資格を取得すればたくさんお客様から指名が入るネイリストになれるかといえばそうではありません。お客様に、「またこの人にネイルをして欲しい。」「またこの人とお話ししたいなと。」そう思ってもらえる事が最も稼げるネイリストになる為に大切なポイントです。対人サービスなので、取得している資格というよりも、自分の技術や内面の方がとても重要な要素です。2019年の結果で考えても、1年間で2回ある1級の試験は毎回1,000人以上の合格者が出ています。資格を取得するという事だけではお客様に選んでもらえる理由にはなりません。この事は心得てネイリストの技術を磨く必要があります。

客単価、時間単価の高いネイリスト

他のネイリストと差別化する為には、初めからどんなネイリストになりたいか考えて目標を立てておく必要があります。その目標に合わせて磨く技術を選択する必要があります。独立する際は差別化を意識したメニュー構成や価格設定も重要になります。お客様1人り1人から高いお金で施術料金を頂こうと考える場合、ただのワンカラーで頂ける金額も限りがあります。最も一般的な方法はアートで料金を上げるか、長さ出しのメニューで価格を上げるかの選択になるかと思います。この場合はある程度施術時間は長くなりますが、1人のお客様から頂く料金の単価は高くなります。一方でお客から頂く料金をリーズナブルなものにしたいと考えた場合はスピードを意識した施術が大切でしょう。

例え話ですが、仮に長さ出し10本や、アート多めのネイルはオフ有で一人当たりの施術時間は3時間程度だとしましょう。この場合、お客様からは12000円を頂くとします。スピードを意識した場合、オフィスにも馴染む程度のシンプルなアートでオフ有で施術時間90分、 お客様から頂く施術料金は6000円だとしましょう。そのメニューで2人施術するととしましょう。

●長さ出し高度なアート3時間×1名 売り上は12,000円

●シンプルアート施術時間90分×2名 売り上は12,000円

上記の例え話の場合同じ3時間の施術時間で、尚且つお客様から頂ける金額は同額12,000円です。ここで大きく違うのはネイリストが提供する技術の違いと施術人数です。もちろんすべてのメニューを上手に、できることも重要ですが、一番大切なのは自分がどっちを施術して楽しいか、です。自分の想い通りの働き方ができる為に考えていく必要があります。1人のお客様と3時間以上ずっとおしゃべりしながら施術することも大変ですし。細かいアートを連続で描くことは簡単なことではありません。また、逆にスピード重視のメニューであっても雑でいいわけがありません。それぞれ鍛える技術が異なり、お客様から頂ける料金にも差があります。

目指すべき理想ネイリストの姿

独立を考えている方、店長を目指している方、それぞれの立場で共通しているのは、いずれネイリストとして働いて行った先に必ず老眼になったり目の衰えが出て来きます。その時には、サロンワークが難しくなることが出てきます。その時の為に自分がどんなネイリストでいたいか、いるべきか。資格を取るべきか考えていく必要があります。資格を取る場合は、ネイリストで見習いの時が一番取りやすいいでしょう。独立するときになったら取ろうとと考えたところで、予約をこなすことで精一杯で、資格の勉強をする時間は無いと思います。検定を取るのか、サロンワークを優先させるのか、
ある程度、先に見通しを立てて計画的に技術を磨いてい行く方が無駄がないのでいいでしょう。

未経験・無資格でネイリストをスタートする方法

本来であれば高校を卒業時にネイリストの専門学校に行くのが一般的ですが、最近では一度社会人で働いてから、お子様の子育てが終わってから、ネイリストになる方も少なくありません。ネイリストは年齢も経験も資格も関係なく、なろうと思えばいつでもなれる方法がたくさんあります。

お金や時間がある人

ある程度お金にも時間にも余裕のある方は、社会人用のネイルスクールや短期間の専門学校に行くのもありです。この場合は素早く資格が習得できることや、就職には断然有利で、優良なネイルサロンに就職できる可能性が高くなるでしょう。小さなネイルサロンの経営は個人事業主ベースも少なくありません。いきなり勤めていたサロンがつぶれてしまった、お給料の支払いが遅れた。など、経営基盤がしっかりとしているサロンかどうかはしっかりと確認してから就職した方がいいでしょう。何より先生や生徒さんとの繋がりは一生ものになるでしょう。働きだした後でも学校での友達はたくさん心の支えになることでしょう。

また、職業訓練校というハローワーク主催の無料のスクールがあったりします。これを利用できるタイミングは限られるようですが、利用条件に当てはまるようでしたら是非チェックしてみてください。友人も作りながらリーズナブルにネイルスクールを卒業できるでしょう。検定にどの程度対応しているかは入学前に必ず確認することが重要です。

お金も時間も無い人

お金も時間もないんだ!という方には是非おすすめしたいのが直接のネイルサロンへの転職や就職です。今や、有効求人倍率2倍に近い数字となっている時代です。美容業界は本当に人で不足です。経験者だろうが、未経験者だろうが猫の手も借りたいというネイルサロンは案外あるものです。ただ、要注意なことがあります。人手欲しさにお給料や福利厚生など待遇の条件など良いことや事実と反することを書いているネイルサロンの求人は結構あります。自前にしっかりとここの部分は確認してください。お給料が認識と違ったりすることなどがあればしっかり周囲の方に相談しましょう。

本当に稼げるネイリストとは

結局のところ稼げるネイリストとはお客様が付いているネイリストでありますが、どうしたらネイリストは指名がとれるのでしょうか。

技術で少数派に

一番の方法は、自分にしかできないアートや技法をいろいろ考案してみる事です。インスタなどのSNSで映える、一味違ったデザインを上手く打ち出しできれば、あなたが考えたネイルを是非やってほしいというお客様へ巡り合うことができます。技術やアートから気に入ってもらえた場合はそのお客様がリピートしてくれる可能性は高いでしょう。

接客で唯一無二に

アートや技術だけでなくてもしっかりとお客様へアピールできることはあります。ネイリストが施術で使用しているテーブルの幅は45センチから50センチのものがほとんどです。この近距離でお客様と接するネイリストは数ある接客業の中でも一番の接遇能力を問われると言われています。2時間前後かかる施術時間をお客様と幅50センチの距離で過ごすネイリストはいかにお客様へ不快な思いをさせないようにするか。という点において、とても用心深くなる必要があります。ここをしっかり対応できる接客術があれば必ずまたこの人にやってもらいたいと思ってもらえるネイリストになれるはずです。

まとめ

どんなネイリストになりたいかとは、自分の理想の働き方や、収入について深く考えることも大切です。何歳までに独立したいのか。収入はいくらぐらい必要で、働く時間は一日何時間ぐらいがいいか、お休みは月に何日欲しいか。細かく考えてみてください。ネイリストは決して楽な仕事ではありません、儲かるお仕事でもありません。ただやり方によって時間の調整が自由だったり、お休みも自由だったり。常連さんがついてくれば『あなたにネイルをやってもらいたい』そう言っていただけます。自分という唯一無二の存在でお仕事ができる仕事がこの世の中にどれほどありますでしょうか? そこはとてもやりがいがあり、素敵な職業だと私は思います。

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