ネイリストで働く際に注意したい事

サロン経営
Red apple among green ones

ネイリストになろうと思えば誰でもなれます。そもそも国家資格もいらない職業ですので、なる事はすごく難しい訳ではありません。ただネイリストは離職率も決して低くありません。ネイルサロンによっては、10人のうち、1年後に残るのは3人くらいというところもあるようです。この数字はなかなか嘘ではないかと思います。私がネイリストになったばかりの頃、同じように成り立ての友人10名を振り返ります。資格試験を受ける為に通っていた社会人向けのネイルスクールの友人は10人ほどいましたが、継続して一年以上ネイルの仕事をしているのは4人程度かと思います。なぜ、ネイリストの仕事は続かないのでしょうか。労働環境を考えてみました

ネイリストの労働環境

よく一般的に人がお仕事をする際に考える以下の項目でお伝えしたいと思います。

「給料・福利厚生」「労働時間」「仕事のやりがい」「人間関係」の4つですね

給料・福利厚生

はっきし言いますが、ネイリストのお給料は美容業界でも1、2争うほど安いお給料です。サービス残業という事も多いと思います。実際私自身のお話しになりますが、最初に雇ってもらったネイルサロンは福利厚生は雇用保険のみでした。雇用保険が福利厚生と呼べるのかとは疑問に思いますが(笑)その他特典などは無かったです。健康保険は自分で国民健康保険に加入との事でした。お給料は最初は18万円という契約で入社しましたがその翌月には技術の問題などを理由に忙しくない時は早上がりしてもらいたい。その分は自給換算をしてお給料をその分引くと説明を受けました。実際は14万円くらいから13万円のお給料になっていましたね。私は都内で家賃5.8万円のマンションで一人暮らししていたので当時は赤字家計で貯金を切り崩して働いていました。資格もない私を雇ってくれたのだからと、自分で自分に言い聞かせておりましたが、その上で検定の資格の勉強をしたり、資格専用のネイルスクールに通ったりしていましたので、本当に生きていくのがやっとでした。当時を振り返るとお金がなさすぎて辛かったです(笑)それでもネイリストで独立したいという目標が明確にありましたので頑張れました。資格の練習など、先輩が付き合ってくれたりしたのでその点は本当に感謝しています。勤めだして8ヶ月過ぎた頃、貯金も限界に達し、これ以上続けると借金をしてしまう、家賃が払えないというところまできました。この時、入社してからジェルネイル検定上級とネイル検定2級まで取得していましたが1円も入社からお給料は上がりませんでした。技術的にも一通り施術はできるようになったので体調を理由にして退職しました。今振り返ると、あまりにもお給料は低かったなと思います。未経験者の場合は、このネイルサロンほどお給料が低いサロンもあればもう少し高いネイルサロンもあると思いますが、都内での一人暮らしは結構厳しい条件のサロンが多いように感じます。当時私自身は、独立まで早く行きたいという思いが強く、自分で納得できるお店を探して移動するという労力と時間を考えると、勉強しながらお給料がもらえるからいいかと割り切って勤務しておりました。多少安いお給料でも、早く経験をたくさん積んで独立したいという思いの方が強かった為です。ただあまり長い時間お給料が安いサロンで働いていると本当にもったいなとは個人的には思います。技術に合わせて正当なお給料をもらえるサロンならいいですが、しっかりと見極めてご自身の技術の対価として見合うお給料を支払ってくれるサロンで働いてくださいと切実に願います。基本的に美容業界は人手不足なので探せばいくらでも転職先はありすので。自分を安売りしないで就職活動をしていただきたいです。

労働時間

現実的に考えて労働基準法が守られている職場がどれほどこの世の中にあるのかわかりませんが、美容業界で見れば守られている職場環境はほとんどないでしょう。私自身働いていた時の話ですが、表では8時間労働の1時間休憩付きの、9時間拘束ですっていうルールでした。実際のところは休憩はほとんどできない状況で、9時間労働って感じでした。ネイリスト一人ひとり9時間の枠以上予約は入らないので、自分の予約分を時間通りに終わらせれば綺麗に定時に帰れました。(休憩が無いですが)この部分だけ見ればかなりマシな店舗で働いていたと思います。早番だと朝の9時頃に店舗に行くんですが、定時の18時には帰れるんですから、とてもよかったですね。友達と予定が合えば早番の日は仕事後に遊びに行けましたから。ここはすごくよかったです。おそらく美容サロンで18時に帰れる店舗はあんまり多くはないでしょう。東京都内のサロンだと夜9時過ぎまで営業しているところがほとんどですから、帰宅はその後掃除を軽くして22時前後というお店が多いと思います。ただ、私の勤めていたサロンは1日6人から8人のお客様を施術していたので休憩がとれなかったですね。でも私個人的には、お昼ご飯が食べれないともう夕方には集中力とか体力が限界を超えてくるんですよね。本当にその中で施術をするのが辛かったのを覚えています。少し手が空いた時でもいろいろお店の雑務をするように店長に言われて休憩なんか取らせてもらえなかったですね。本当に痩せましたよ(笑)仲のいい他店舗のネイリストには羨ましがられて、痩せれるなら私もそこで働こうかなとか冗談で言われたりして(笑)自分の施術が長引いたりしなければ、しっかり9時間労働で帰れることは多かったですね。多少のサービス残業はありますが、それと引き換えに休憩が無いみたいな感じでした。他のサロンの話を聞くと拘束時間が10時間前後で休憩がつくみたいな感覚のサロンが多いですかね。実際に一日2時間前後の残業をしないといけない職場環境ってどんな職種にも多いんではないでしょうか。ただ、ネイリストの場合は勤務時間のほとんどが施術時間ですのでそれはそれはしんどいです。サロンワークが大変というネイリストさんは結構多いと思います。長くサロンで勤めて疲れてとサロン勤務から離れてしまうという話をよく聞きますから。やはり通常のお仕事よりは精神的に来るものがあるんではないでしょうか。

 

仕事のやりがい

お仕事のやりがいを何で感じるかは人それぞれですが、個人的にはネイリストのお仕事はやりがいがあると思います。根本的に人の爪を綺麗にするという事が好きでなければいけませんが、その根本的な部分をお持ちの方なら必ずネイリストのお仕事というのはやりがいを感じれるかと思います。サービス業共通ですが目の前のお客様からありがとうと言ってもらえて、お礼としてお金を頂けて、それが直接自分のお給料になるというのはとても素敵なことだと思います。自分の仕事が誰の為になっていて、どんな形でお給料になるのか目に見える仕事は少ないですから。ネイリストのお仕事は目の前のお客様を笑顔にできる素敵なお仕事です。

人間関係

これは難しい問題ですね(笑)人間関係については職種関係ないですよね(笑)合わない人がいるのも、意地悪な人がいるのもそれっておそらくどんな職種についても確立ってそんなに変わらないんではないでしょうか。一つ言えるとすると、ネイリストの職場は極めて女性の割合が多いですから、女性特有のルールとかもありますからね。それはそれは特殊な環境ですね。言葉では伝えきれないですが。技術職ということもありプライドが高かったり、指導が厳しい方も多い印象があります。個人的にはそのような環境で勉強になることも多く、人間関係が他の職種に比べて悪いという事はないと感じています。

 

ネイリストという職業について

ネイリストで働くメリット

技術職全般に言えることですが、就業時間が全て自分の技術の練習になっていますから、それはとてもメリットだと思います。他の職種で考えてみて頂きたいのです。一つの会社で取得した技術や知識をどれほど転職先で活かせるでしょうか。取得した技術は会社のモノでもなくご自身のスキルになります。ネイリストの場合は2年も務めれば他のサロンへ転職してもすぐに即戦力として働けます。ある意味、一度技術を取得すれば働く場所を好きに変えることができます。ここの自由度はかなりメリットだと思います。

ネイリストで働くデメリット

どんな職業にもいい点、悪い点がありますがネイリストのデメリットとはどんなものがあるでしょうか。身体的な負担の部分は人によってはあるかもしれません。長時間椅子に座っている仕事なので、腰痛持ちになってしまう方も多いかと思います。また、アセトンやエタノールなど薬品を使う事が常にあるので、手荒れやアレルギーに悩む方もいます。私自身ネイリスト4年目を超えた当たりから手荒れが日常的になり、アレルギー反応のような状態が続くようになってしまいました。長年薬品に触れているので肌の体質など変化してしまったようです。また、ジェルネイルなど削ったダストなどもずっと仕事中吸っている感じになので肺への負担も気になります。

ネイリストに向いている人、ネイリストに不向きな人

ネイリストに向いている人はこうゆう人です!なんて定義はどこにもありませんが、細かい作業が多いので、手先は器用な方がいいかと思います。よく絵を描くのが上手くないとネイリストになれないでしょうか?とご質問を頂くことが多いですが、これは声を大にして言いたいのですが、私自身はほとんど絵が描けない人です。ただ、ネイルの絵は描けます。絵を描くと言うと、絵具を使った風景画や鉛筆でのデッサンなど思い浮かべますでしょうか。実際にネイリストをやってみるとわかりますが、この絵を描くという行為とネイルの絵を描くというのは全くの別物であることがわかります。絵心がどれほどあるかは大した問題ではありません。
付け加えると、現在ネイルサロンで行われている施術メニューほとんどがジェルネイルメニューですが、この中でどれほどジェルネイルで絵を描くという事が求められるでしょうか。複雑な絵のアートをお願いされることはほとんどありません。今は便利なシールや商材もたくさん出ております。なのでネイリストという職業は実際はそれほど絵を描く場面が少ないです。なのでネイリストになるための条件として絵が上手いことはそれほど重要ではありません。もちろん絵を描くことが上手い場合は他のネイリストと差別化ができ自分の武器になります。上手いに越した事はありませんが、絶対必要な条件ではないでしょう。それよりもネイルの施術時間はとても長く、ネイルケアメニューは30分前後ですが、ジェルネイルメニューは60分から120分が一般的です。その間、お客様にずっと付きっきりですのでかなりの精神力が必要です。さらにネイルの施術ネーブルの幅は45cmから50cmです。この近距離でお客様へ不快な思いをさせないように接客し、会話をしなければなりません。多くのお客様から求められるネイリストはかなり高度な接遇能力を求められます。この点がネイリストに一番必要な資質かと思います。

ネイリストになる為に最低限必要なこと

ネイリストになるのははっきり言ってそんなに難しいことではありません。すごくたくさん勉強する必要もありませんし、すごく難しい国家資格を取らなくては行けないということはありません。いくつか通るべきステップをこなせば誰でもなれます。ではどんなステップが必要がざっくりとご説明しましょう。

お金

はっきし言いますが、想像しているよりは、かかると思いますよ!!(笑)ネイリストになるために筆やその他の器具、練習の為のネイル商材。細々したものをたくさん揃えるそれだけでかなりの金額かかります。お客様からお金を頂いて施術するネイリストになろうとするならば、道具はプロ用の高価なものを最初から揃えた方が後々になって安いのでお勧めです。安いものはすぐ壊れて買い直しが必要になったり、使い心地が悪く仕上がりに影響する部分が多少あると思います。なので、できるなら最初から長く使える使い心地いい、良いものが購入するのがおすすめです。おおよそまず、ネイルサロンで働くために必要な道具を揃えるために10万円~15万円ですね。後は、資格を取得したい場合は、専門学校に通ったり、スクールに通ったりすることが必要ですね。専門学校だと100万円から200万円くらいかかってしまうのではないでしょうか。私自身の場合ですが専門学校にいくお金も時間もありませんでしたので、資格習得の為の専門の時間制で通えるネイルスクールに働きながら通いました。6つの資格取るために30万から40万円は使ったと思います。これでもすごく良心的な先生に習ったのでかなり安く済んでいるのではないでしょうか。通常は一つの検定を取るために10万円から20万円のコースなんかが用意されていて6つ取るためには50万から70万くらいかかるのではないでしょうか。ここは資格を取るか取らないかでかかるお金は大きく違いますね。

スキル

必要なスキルと言えばネイルの技術はもちろんの事、接客の技術も必要ですね。ネイリストはお客様と45cmから55cm幅の机を挟んで迎え合わせで施術します。とってもお客様との距離は近いです。そんな近距離で手に触れながら施術するネイリストの接客ってすごく気を使います。その近距離でも不快に思われないスキル、身だしなみの清潔感など重要なことはネイル技術以外にもたくさんあります。ここは別途記事にしたいぐらいたくさんお伝えしたいことがあります。最低限必要なスキルは
・ネイルを好きであること
・それを持続させる精神力
だと思います。
ネイルの施術時間は長い場合は2時間から3時間以上にもなります。この時間お客様と向き合って座りながら、しゃべりながら、ネイルをするんです。これは私自身は本当に人の爪を綺麗にするのが好きです。本当にネイルが好きなんです。だからできるんだと思います。少しでも『好き』の気持ちが足りないと必ず途中でやっていられなくなります。

時間

ネイリストになる為にどのくらい時間が必要でしょうかと多くの生徒さんから聞かれます。
何度もお伝えしていますが、ネイリストになる為に資格もいりませんし、これができたらネイリストですっていう明確な基準もありません。お客様が集まればそれはお仕事になります。しっかりとしたお爪の知識を身に着けて、安心して施術できることと。お金を払ってでもやってもらいたいと思ってもらえるくらいには上達する必要があります。本当にこれは個人差があり、何時間練習したらネイリストになれるという答えはないでしょう。

ネイリストになってから考えること

ネイリストになって見てから考えなくていけないこともたくさんあります。なんとなくどんなネイリストになりたいか、イメージしておくことで有意義な見習い期間にできると思いますので、是非考えてみてください!

キャリア形成について

なぜネイリストになりたいと思うかは人それぞれですが、ネイリストとは、ネイルというおしゃれをお仕事に捉えるという事かと思います。『どんなネイリストになりたいか=ネイリストでどんな働き方を手に入れるか。』ここをよく考えて時間を過ごすといいのかなと振り返ると個人的には思います。ネイリストはそんなに大儲けできる仕事ではありません。忙しいサロンで働けば朝から晩まで何人もお客様を施術してけっこう体力的にも大変な仕事です。そんな職業でどんなキャリアを積みたいでしょう。20代から30代は問題なく仕事もこなせるでしょう。途中で結婚や出産を考えるならどんなところに勤めようか。福利厚生がしっかりしたところがいいか。または、早々に独立してサロンオーナーになろうか。なんとなくでも目標は決めておいた方がいいと思います。その先に考えておくのは40代から60代までですね。医療技術が発達していなければ、おそらくみんな老眼になるでしよう。そうなったら、サロンワークは厳しいだろうか。ではネイルのスクールを開こうか。ネイリストという職業でも働き方は様々です。スクールを将来少しでもやりたいと思うなら、検定は取っておいた方がいいでしょう。

まとめ

ネイリストという職業は決して楽して儲かる商売ではありません。
お客様に選んでもらえる技術を取得するためにはかなりの練習量も必要です。
ですが、その努力の先には結構いい未来が待っていると思います。
独立出来たらかなり時間の自由は聞きますし、しっかり経営すれば、経済的にもいい環境が手に入ります。技術職なので大切なのは一日一日、少しずつ上手くなっていく自分をずっと見守って育てていくことです。一枚一枚紙を積み上げるような毎日ですが、サボらず進めば気が付いたら最初では考えられなかったところに自分を連れて行ってあげれるでしょうか。
ネイリストという職業はそんな小さい日々の積み重ねができる方が向いていると思います。
個人的には女性は出産を経験する場合、どうしても働けない期間がありますよね。その後の育児もまだまだ女性主体でやっていかなければならない世の中だと思います。出産や育児を考えたときに、本当にネイリストという職業はとても融通が利いて、理想的なワークライフバランスを得れる職業だと個人的には思います。

 

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