ネイリストで働く際に注意したい事

ネイリストで働くメリット

技術職全般に言えることですが、就業時間が全て自分の技術の練習になっていますから、それはとてもメリットだと思います。他の職種で考えてみて頂きたいのです。一つの会社で取得した技術や知識をどれほど転職先で活かせるでしょうか。取得した技術は会社のモノでもなくご自身のスキルになります。ネイリストの場合は2年も務めれば他のサロンへ転職してもすぐに即戦力として働けます。ある意味、一度技術を取得すれば働く場所を好きに変えることができます。ここの自由度はかなりメリットだと思います。

ネイリストで働くデメリット

どんな職業にもいい点、悪い点がありますがネイリストのデメリットとはどんなものがあるでしょうか。身体的な負担の部分は人によってはあるかもしれません。長時間椅子に座っている仕事なので、腰痛持ちになってしまう方も多いかと思います。また、アセトンやエタノールなど薬品を使う事が常にあるので、手荒れやアレルギーに悩む方もいます。私自身ネイリスト4年目を超えた当たりから手荒れが日常的になり、アレルギー反応のような状態が続くようになってしまいました。長年薬品に触れているので肌の体質など変化してしまったようです。また、ジェルネイルなど削ったダストなどもずっと仕事中吸っている感じになので肺への負担も気になります。

ネイリストに向いている人、ネイリストに不向きな人

ネイリストに向いている人はこうゆう人です!なんて定義はどこにもありませんが、細かい作業が多いので、手先は器用な方がいいかと思います。よく絵を描くのが上手くないとネイリストになれないでしょうか?とご質問を頂くことが多いですが、これは声を大にして言いたいのですが、私自身はほとんど絵が描けない人です。ただ、ネイルの絵は描けます。絵を描くと言うと、絵具を使った風景画や鉛筆でのデッサンなど思い浮かべますでしょうか。実際にネイリストをやってみるとわかりますが、この絵を描くという行為とネイルの絵を描くというのは全くの別物であることがわかります。絵心がどれほどあるかは大した問題ではありません。
付け加えると、現在ネイルサロンで行われている施術メニューほとんどがジェルネイルメニューですが、この中でどれほどジェルネイルで絵を描くという事が求められるでしょうか。複雑な絵のアートをお願いされることはほとんどありません。今は便利なシールや商材もたくさん出ております。なのでネイリストという職業は実際はそれほど絵を描く場面が少ないです。なのでネイリストになるための条件として絵が上手いことはそれほど重要ではありません。もちろん絵を描くことが上手い場合は他のネイリストと差別化ができ自分の武器になります。上手いに越した事はありませんが、絶対必要な条件ではないでしょう。それよりもネイルの施術時間はとても長く、ネイルケアメニューは30分前後ですが、ジェルネイルメニューは60分から120分が一般的です。その間、お客様にずっと付きっきりですのでかなりの精神力が必要です。さらにネイルの施術ネーブルの幅は45cmから50cmです。この近距離でお客様へ不快な思いをさせないように接客し、会話をしなければなりません。多くのお客様から求められるネイリストはかなり高度な接遇能力を求められます。この点がネイリストに一番必要な資質かと思います。

目次

ネイリストになる為に最低限必要なこと

ネイリストになるのははっきり言ってそんなに難しいことではありません。すごくたくさん勉強する必要もありませんし、すごく難しい国家資格を取らなくては行けないということはありません。いくつか通るべきステップをこなせば誰でもなれます。ではどんなステップが必要がざっくりとご説明しましょう。

お金

はっきし言いますが、想像しているよりは、かかると思いますよ!!(笑)ネイリストになるために筆やその他の器具、練習の為のネイル商材。細々したものをたくさん揃えるそれだけでかなりの金額かかります。お客様からお金を頂いて施術するネイリストになろうとするならば、道具はプロ用の高価なものを最初から揃えた方が後々になって安いのでお勧めです。安いものはすぐ壊れて買い直しが必要になったり、使い心地が悪く仕上がりに影響する部分が多少あると思います。なので、できるなら最初から長く使える使い心地いい、良いものが購入するのがおすすめです。おおよそまず、ネイルサロンで働くために必要な道具を揃えるために10万円~15万円ですね。後は、資格を取得したい場合は、専門学校に通ったり、スクールに通ったりすることが必要ですね。専門学校だと100万円から200万円くらいかかってしまうのではないでしょうか。私自身の場合ですが専門学校にいくお金も時間もありませんでしたので、資格習得の為の専門の時間制で通えるネイルスクールに働きながら通いました。6つの資格取るために30万から40万円は使ったと思います。これでもすごく良心的な先生に習ったのでかなり安く済んでいるのではないでしょうか。通常は一つの検定を取るために10万円から20万円のコースなんかが用意されていて6つ取るためには50万から70万くらいかかるのではないでしょうか。ここは資格を取るか取らないかでかかるお金は大きく違いますね。

スキル

必要なスキルと言えばネイルの技術はもちろんの事、接客の技術も必要ですね。ネイリストはお客様と45cmから55cm幅の机を挟んで迎え合わせで施術します。とってもお客様との距離は近いです。そんな近距離で手に触れながら施術するネイリストの接客ってすごく気を使います。その近距離でも不快に思われないスキル、身だしなみの清潔感など重要なことはネイル技術以外にもたくさんあります。ここは別途記事にしたいぐらいたくさんお伝えしたいことがあります。最低限必要なスキルは
・ネイルを好きであること
・それを持続させる精神力
だと思います。
ネイルの施術時間は長い場合は2時間から3時間以上にもなります。この時間お客様と向き合って座りながら、しゃべりながら、ネイルをするんです。これは私自身は本当に人の爪を綺麗にするのが好きです。本当にネイルが好きなんです。だからできるんだと思います。少しでも『好き』の気持ちが足りないと必ず途中でやっていられなくなります。

時間

ネイリストになる為にどのくらい時間が必要でしょうかと多くの生徒さんから聞かれます。
何度もお伝えしていますが、ネイリストになる為に資格もいりませんし、これができたらネイリストですっていう明確な基準もありません。お客様が集まればそれはお仕事になります。しっかりとしたお爪の知識を身に着けて、安心して施術できることと。お金を払ってでもやってもらいたいと思ってもらえるくらいには上達する必要があります。本当にこれは個人差があり、何時間練習したらネイリストになれるという答えはないでしょう。

ネイリストになってから考えること

ネイリストになって見てから考えなくていけないこともたくさんあります。なんとなくどんなネイリストになりたいか、イメージしておくことで有意義な見習い期間にできると思いますので、是非考えてみてください!

キャリア形成について

なぜネイリストになりたいと思うかは人それぞれですが、ネイリストとは、ネイルというおしゃれをお仕事に捉えるという事かと思います。『どんなネイリストになりたいか=ネイリストでどんな働き方を手に入れるか。』ここをよく考えて時間を過ごすといいのかなと振り返ると個人的には思います。ネイリストはそんなに大儲けできる仕事ではありません。忙しいサロンで働けば朝から晩まで何人もお客様を施術してけっこう体力的にも大変な仕事です。そんな職業でどんなキャリアを積みたいでしょう。20代から30代は問題なく仕事もこなせるでしょう。途中で結婚や出産を考えるならどんなところに勤めようか。福利厚生がしっかりしたところがいいか。または、早々に独立してサロンオーナーになろうか。なんとなくでも目標は決めておいた方がいいと思います。その先に考えておくのは40代から60代までですね。医療技術が発達していなければ、おそらくみんな老眼になるでしよう。そうなったら、サロンワークは厳しいだろうか。ではネイルのスクールを開こうか。ネイリストという職業でも働き方は様々です。スクールを将来少しでもやりたいと思うなら、検定は取っておいた方がいいでしょう。

まとめ

ネイリストという職業は決して楽して儲かる商売ではありません。
お客様に選んでもらえる技術を取得するためにはかなりの練習量も必要です。
ですが、その努力の先には結構いい未来が待っていると思います。
独立出来たらかなり時間の自由は聞きますし、しっかり経営すれば、経済的にもいい環境が手に入ります。技術職なので大切なのは一日一日、少しずつ上手くなっていく自分をずっと見守って育てていくことです。一枚一枚紙を積み上げるような毎日ですが、サボらず進めば気が付いたら最初では考えられなかったところに自分を連れて行ってあげれるでしょうか。
ネイリストという職業はそんな小さい日々の積み重ねができる方が向いていると思います。
個人的には女性は出産を経験する場合、どうしても働けない期間がありますよね。その後の育児もまだまだ女性主体でやっていかなければならない世の中だと思います。出産や育児を考えたときに、本当にネイリストという職業はとても融通が利いて、理想的なワークライフバランスを得れる職業だと個人的には思います。

 
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この記事を書いた人

ネイルに関することで
いろいろな商を営んでおります
サロン業務だけでは理想の働き方にできず
試行錯誤の毎日です

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